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2013年12月31日

【コラム】始めるチカラ <TAG>事務局 松下智美

2013年、恐らく<TAG>最後の投稿。
そんなときに非常に私的な書き出しで恐縮であるが、私は現在0歳児の母をしている。にこにこ笑いながら、けれどまだ言葉を話せない娘との日々。芝居に関わりたいと思っても、自分だけの時間を持つのは難しい。トイレのドアを閉めて入ることさえなかなかできない状況である。食事の支度、オムツ交換、授乳に入浴、寝かしつけ。家事を一通り終えてダイニングでほっと一息とお茶を入れた途端、目を覚ました娘の泣き声。再度寝かしつけをして戻り、冷めてしまったお茶をゴクゴク飲む。そんな、子育て中の人にとってはごくごく当たり前の、日常。

決して、悲観的なわけではない。毎日は、楽しくて発見だらけ。それこそエキサイティングだ。けれど、やっぱり大変だなあと思う日もたまにはある。同じような日々の繰り返しをしているときなど、「芝居に関わりたいけれど、今は関われないなあ」と、思ってしまう。「できない」ことの言い訳ばかり、上手になっていく。ただそれで納得しているかどうか、話は別。

さて、本題に入る。
今月21日、本ブログでも告知させていただいた短編映画企画「さゆみ企画」の上映会に行ってきた。この上映会、豊田で活躍する役者・加東サユミさんの「何か面白いことをしたい」という所謂思いつきから始まった企画である。
言い訳が癖になっている人間は、きっとこのように言うだろう。
「何か面白いことをしたい」
「でも」
「豊田じゃ無理だよね」
近頃「できない」言い訳が得意な私が言うのだから間違いない。
けれど今回の企画は、上記でいうところの「でも」からの言葉が続かなかったから実現したものである。
「何か面白いことをしたい」
「今豊田にないのなら」
「自分たちで作ってしまおう」
エネルギー溢れる、4人の監督。「監督」といっても、うち3人は映画を撮ることそのものが初めての人間である。無謀と言う人もいるかもしれない。けれど、カタチになって、上映会を迎えている。

当然、カタチにすることは簡単なことではない。その簡単ではないことを、楽しみながらそのエネルギーでもって突っ走って、公開できているところに大きな意味がある。
暑い夏の日の撮影。そして寒い冬の日、お寺での上映会。各監督が上映前、上映後に発した言葉は正直そんなに覚えていないのだが、それぞれがとても楽しそうだったことが印象的。辛かった、とか、大変だった、とか、さて言っていただろうか。いい大人が4人、そして企画発案者のサユミさんを加えて5人、子どものように無邪気な顔をしていた。

今回の企画、キャッチコピーは
「書いちゃえ!演っちゃえ!撮っちゃえ!」
まさにそんな雰囲気が現れている上映会だった。それぞれの映画に対する細かい感想をここで書くのは控えさせてもらうが、全体についての個人的な感想を言うなら、荒削りだがエネルギーを感じる作品たちだった。ああ関わりたい、と思った。できることはないけれど…と、言い訳ばかり繰り返すのはやめて。

「さゆみ企画」は、第二弾が企画されている。されている、とはいっても、まだまだ未知数。なぜなら、現在新たな撮り手を募集しているからだ。このブログにアクセスしている人かもしれない、今まで演劇にも映画にも関わったことがない人かもしれない、豊田の商店街で育った人かもしれない。誰が監督になるのかは誰も知らない。

豊田には力がある。何かを始めようとする、新しい力があちらこちらに転がっている。そう信じられる企画。その現場にいられたことが、まず幸せ。
今回見逃した方、次はあなたが中心で、ぜひ。
松下智美 
とよた演劇アカデミー4期生修了後、<TUG>に参加。総務担当を経験し、<TAG>事務局メンバー。現在は子育てにも奮闘中。  

Posted by <TAG>事務局 at 23:59Comments(0)コラム

2013年12月29日

【映画】産土UBUSUNA

ubusuna trailer (short) from Mile Nagaoka on Vimeo.



豊田市教育委員会文化振興課が運営するとよた デカス・プロジェクトより。

以下facebookより引用

「産土UBUSUNA」上映会と編集・監修者のトム・ヴィンセント氏の
トークショーを開催し、「アートと社会を結ぶ」
ことの意義や効果について意見交換を行います。

日時■2014/1/25(土)14:00~16:30(開場13:00)
場所■豊田市美術館 講堂
入場料■500円 美術館常設特別展観覧料
(1/7~1/25上映会当日まで)を含む
 ※中学生以下無料...
 ※市内高校生、障がい者、市内75歳以上無料(要証明)
定員■150名
出演■トム・ヴィンセント
主催■豊田市 豊田市教育委員会 豊田市美術館
協力■豊田まちづくり株式会社


「産土」とは、或る土地のことであり、またその土地の守り神のことをいいます。
人が生まれる前から死んだ後まで、その人のことを守り続けると信じられてきました。
今、都会に住む僕らが忘れてしまい、もはやだれも顧みなくなった「日本」
という大きな産土の姿を、わずかにでも、すこしだけでも、
もう一度取り戻すために巡回して撮影した映像です。

長岡参監督作品「産土」には、
自然とともに生きてきたかつての日本人の暮らしとそこに息づく知恵や文化、
また同時にそれらが失われつつあるという現実が、美しい映像によって表現されています。
上映会と編集・監修者のトム・ヴィンセント氏のトークショーを開催し、
「アートと社会を結ぶ」ことの意義や効果について意見交換を行います。

◎チケットのご購入、ご予約はお早めにどうぞ◎
方法1■とよたデカス・プロジェクト事務局窓口(月~金、9:00~17:00、土日祝除く)
方法2■T-FACE B館2階 インフォメーション(営業時間内)
方法3■メールまたはFAXでの予約可(代表者名、連絡先、チケット枚数、無料整理券枚数明記)
※豊田市美術館常設特別展1回限り入場可(1/7~1/25上映会当日まで)
※無料対象者は整理券をお申し込みください。

メール■info@decasu.jp
FAX■0565-34-6766

とよたデスカ facebook  https://www.facebook.com/decasu
とよたデスカ公式サイト  http://decasu.jp/decasu/project0003

  

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2013年12月28日

【コラム】全国ご当地アイドル事情から 清水雅人

 「おもしろそうだ」と思えば、後先考えずに手や足を突っ込むのが癖で、映画作りに端を発して色々関わらせてもらってますが、ここ最近首を突っ込んでいるのがご当地アイドル。豊田ご当地アイドルStar☆T(スタート)を立ち上げて、2年になります。
 こんなことを言うとファンの方々に怒られそうですが、私自身は特にアイドルに興味があったわけではなく(80年代アイドル黄金期に思春期を過ごしてはいますが)、後から後からいろいろと勉強させてもらっている次第です。

 今回は、この2年で得たつたない情報を元に、現在の全国ご当地アイドル事情を入口にこのコラムを進めていきたいと思います。

 ご当地アイドルは、ローカルアイドルとも呼ばれ、その起源は諸説ありますが、2000年前後より全国で地方を基盤としたアイドルグループが誕生し始めたと言われています。
 しかし、現在のブームに火をつけたのは、間違いなくAKB48です。AKB48は2005年に東京のいち都市、秋葉原のアイドルとして誕生し、2009年には第1回のシングル選抜総選挙が行われ、AKB現象なる社会現象を巻き起こします。それに先立つ2008年には、名古屋栄を基盤にしたSKE48も誕生し、現在に連なるご当地アイドルというフォーマットを確立したと言えるでしょう。
 そして、この頃より、全国で爆発的にご当地アイドルが増えて行き、現在では、全国に300~350ほどのご当地アイドルが存在すると言われています。

 目を愛知県に移しますと、多数のアイドルが存在する名古屋を除いても、稲沢(LOVE INA30)、日進(TAKRNOYAMA24)、岡崎(さくらHR)、安城(看板娘。)、みよし(ピンクフォックス)、清須(清洲城武将隊桜華組)などにご当地アイドルが誕生しています。
 知名度で言えば、SKE48、チームしゃちほこは別格として、OS☆U(大須)、アイドル教室(名古屋栄)が高く、Star☆Tはその次を狙っていると言ったところでしょうか。

 さて。現在のご当地アイドル事情をざっくりをお話ししてきましたが、そもそもご当地アイドルとはどのようなもので、何を目指すべきなのか。

 Star☆Tを立ち上げた頃、とある新聞記者さんから「今、ご当地3種の神器は、『B級グルメ』『ゆるキャラ』『ご当地アイドル』ですね」と言われ、納得した記憶があります。現にこの3つは、ブームと言われ、現在でもそのブームはまだ続いています。
 それぞれの成り立ちは違いますが、そこで語られるキーワードはやはり「地域活性化」です。「地域活性化のため・・・」という枕言葉が建前か本心かは玉石混交の感はありますが、そのキーワードを軸に語られていることには間違いはありません。

 アイドル、又は音楽流通に絞って見れば、自分の楽曲を多くの人に聞いてもらおうとすれば、東京に出て、東京のレコード会社と契約して、CDを全国発売したり、ツアーに回るという方法しかなかった時代から、そうではない方法もありえるかもしれないという時代に転換しつつあるのが現在であり、地元の人が、地元で活動し、地元の人が見て聞くという循環、そのことで経済的にも回っていくという循環、さらに全国から人が集まってくるという現象が起これば、これはまさしく地域活性化にほかなりません。

 これは、アイドル、音楽に限ったことではなく、演劇でも映画でも、文化芸術に関するものは、東京から発信されたものを地方が享受するという一方通行的な流通のルートしかないという価値の転換が、今、起ころうとしているのではないかと思っています。

 Star☆Tは3年目を迎え、いよいよ全国に進出したいと思っています。1月には東京でのライブに出演もします。しかし、それは1つの手段であり、目指すところは、ここ豊田で、豊田のみなさんに愛され、応援され、活動を継続していくためのいくばくかの費用をいただきながら、全国から人を呼べ、地域活性化に寄与する真のご当地アイドルになることです。

 1月18日(土)には、豊田産業文化センター小ホールにて、デビュー2周年記念ライブを行います。初のホール単独ライブです。AKB48やSKE48やももクロにも負けない、遜色のない、クオリティの高い、エンターテイメントショーをしたいと思っています。

 どうぞ、Star☆Tを、暖かく、そして厳しく見守ってやってください。

清水雅人
映像作家・プロデューサー。豊田を中心に活動する映画製作団体M.I.F.代表。映画製作の他にも、小坂本町一丁目映画祭運営、豊田ご当地アイドルStar☆Tプロデュ―スなどを手掛ける。

 Star☆T2周年記念ライブの前売券を発売中です。詳しくはStar☆Tサイトをご覧下さい。http://www.star2t.com/  

Posted by <TAG>事務局 at 18:10Comments(0)コラム

2013年12月27日

【音楽】豊田ご当地アイドルStar☆T2周年記念ライブ前売券発売中



 2011年12月18日にステージデビューしたStar☆Tは、この12月でデビュー2周年を迎えました。これまで、私たちを支えてくださった皆様の笑顔への感謝と、3年目に向けた新たな出発への誓いを込めて、デビュー2周年単独ライブを開催します。

 現在、前売券を販売中です。どうぞご近所、ご友人お誘い合わせの上、ご来場ください!

豊田ご当地アイドルStar☆Tデビュー2周年記念ライブ
「Start&Smile~私たちを支えてくださった皆様の笑顔への感謝と、心をこめて歌う新たな出発への誓い~」

【日時】2014年1月18日(土) 開場17:00開演17:30(終演19:30予定)
【場所】豊田産業文化センター小ホール(豊田市小坂本町1ー25)
名鉄豊田市駅より徒歩7分 愛知環状鉄道新豊田駅より徒歩4分 駐車場3時間無料
[アクセスマップ]
【入場料】前売1,000円 当日1,500円 (小学生500円前売当日共)
【内容】4thシングルまでの全13曲を披露します。
普段のイベント出演にはない、 歌ソロ曲あり、ダンス曲あり、バラエティコーナーありのお腹いっぱいの2時間です。
松中啓憲さん(関西を中心に活躍するシンガーソングライター。「ひまわり」「My mother,My father」「変わるもの、変わらないもの」をStar☆Tに提供)
木蓮堂さん(豊田を中心に活動するユニット。「スタート~神様には前髪しかない~」「Motoer City Queen」「Sha・la・la」をStar☆Tに提供)
2組のゲスト出演あり。

前売券は以下の方法で購入できます。
○サイトからの予約 こちらから
○豊田市内CDショップでの購入
ミュージックショップリバー(豊田市駅前T-FACE A館(松坂屋上階)8階)
アビーロード(イオン高橋店グリーンシティ1F)
TSUTAYA FASもとまち店(豊田市土橋町1-60)
○Star☆T出演イベントでの購入

詳しくは、Star☆Tサイト2周年記念ライブ告知ページをご覧下さい。こちら  

Posted by <TAG>事務局 at 20:10Comments(0)音楽1月

2013年12月27日

【コラム】さよなら2013年、良いお年を! 岩松あきら

 現在、三河映画「Ben-Joe」の制作に精魂を傾け続けている岩松です。TAGのスタッフの方から、テーマは自由でいいので何か原稿を…というお話でしたので、徒然なるままに原稿を書かせて頂きます。

 今回は、映画鑑賞について少々書いてみます。私の大好きな監督の一人にスタンリー・キューブリックという監督がいますが、彼はあるインタビューで「映画の制作者は、傑作を観るより駄作を観た方がいい」と言ってます。確かに名作を観ると感動はするものの、制作意欲がガクンと落ちたりします。こんな素晴らしい映画をつくれる監督がいるなら自分なんかが映画をつくらなくていいんじゃないか。ええいっ、もう映画なんか一生つくらないで鑑賞だけしてやる。そんな気分になります。その一方、つまらない映画を観ると、俄然、制作意欲が高まってくる。こんな映画だったら、自分がつくった方がましだって、偉そうな気分になる訳です。

 まもなく2013年も終わり。そんな訳で、私を感動させるとともに、凹ませてくれた、2013年のベスト5を発表!

1)「風立ちぬ」監督:宮崎駿
2)「舟を編む」監督:石井 裕也
3)「清洲会議」監督:三谷幸喜
4)「かぐや姫の物語」監督:高畑勲
5)「テッド」監督:セス・マクファーレン

 長編の映画制作をするようになってから、めっきり映画鑑賞の本数が減ってしまったので、何であの作品が入ってないの? と思われる方もいるかと思いますが、ご容赦ください。宮崎駿監督の引退もありましたが、今年は何と言ってもジブリの年でした。1位と4位は、70歳以上の宮崎・高畑両監督が若者に負けない瑞々しさを詰め込んだ作品。ただただ感服。三谷映画は、デビュー作の「ラジオの時間」以外はつまらないというのが私の意見でしたが、「清洲会議」でようやくやってくれました。2位は、「おくりびと」が好きな人にはお勧めの小品。5位は、愛らしいぬいぐるみが主人公なのに、R指定されている国が多いという下品さが素晴しい。

 最後に、2013年、私を退屈させるとともに、やる気にさせてくれたのは、「ヒッチコック」「映画 謎解きはディナーのあとで」…といった作品。よしっ、2014年も映画「Ben-Joe」の制作、がんばります! みなさん、良いお年をお迎えください。

岩松あきら
映画監督。高校時代より自主映画を撮り始め、これまでに国内外の様々な映画賞を受賞。2011年初の長編「幸福な結末」を三河映画として製作。
三河映画facebookページ https://www.facebook.com/Benjoe.movie  

Posted by <TAG>事務局 at 18:05Comments(0)コラム

2013年12月26日

【映画】小坂本町一丁目映画祭Vol.12上映作品募集締切明日です

 豊田を中心に西三河地域で活動する映画製作団体M.I.F.主催の地元で作られた自主映画・全国から応募された自主映画を上映する「小坂本町一丁目映画祭Vol.12」の募集締切が明日12月27日(金)と迫ってきました。
 応募用紙を送信後、作品の郵送消印又はアップロード日が明日までとなっております。
 まだ間に合いますので、どうぞふるってご応募ください!


 応募要項・応募用紙はこちらから。   

Posted by <TAG>事務局 at 11:29Comments(0)映像募集

2013年12月26日

【事務局より】<TAG>交流会(第1回)ご報告

 12月21日(土)に開催しました<TAG>交流会には、たくさんの方に参加いただきありがとうございました。
 演劇関係の方々、映像関係の方々、行政職員の方々、商店街の方などを中心に、30名を超える方々にご参加いただき、おいしい料理を食べながら、お酒を傾けながら、方々で交流がなされたと思います。ここから新たな繋がりや、新たな企画がきっと生まれるんじゃないかと期待しています。

 <TAG>では、その趣旨にのっとり、様々な形の交流事業をこれからも計画していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。  

Posted by <TAG>事務局 at 11:21Comments(0)<TAG>とは 事務局より

2013年12月25日

【映画】Toyota(豊田)Temple(お寺)Tanpen(短編)Theater(映画館)満員御礼

 12月21日(土)に豊田まちなかの三河別院挙母支院で開催された短編映画上映会にお越しいただいた皆様、ありがとうございました。
 予想を超える50名以上の来場があり、外の寒さとは裏腹に会場内は熱気に包まれてました。

 豊田市中心市街地商店街を舞台に今回作られた4本の短編映画の上映に始まり(なんと上映順は冒頭で監督4人がじゃんけんで決定)、特別上映作「カントリーロード」上映、休憩中には手作りおしるこも振舞われ、その後監督たちによる座談会も行われ、撮影の苦労話や解説、言い訳なんかも聞けました。

 当日の会場の模様です。

  

Posted by <TAG>事務局 at 19:39Comments(0)映像

2013年12月22日

【コラム】2013私的徒然日記 石黒秀和

2013年が間もなく終わる。10年一昔と言うが、その10年前を思い出すと2003年はとよた市民野外劇を上演した年だった。
出演者総数3000名。観客15000名。楽しさより苦労の方が記憶に残っている事業だが、その経験は今の僕に少なからぬ影響を与えている。

そんな野外劇から10年目に、期せずして豊田市美術館で朗読野外劇が上演できたのは今更ながら運命だったなと勝手に思っている。
出演者総数25名。観客(公称)500名。規模こそまったく違うが、10年前にはなかった満足感を今回は得ることが出来た。リベンジ、という言葉はちょっと違うかもしれないが、なんだかようやく野外劇から卒業できた、そんな気がしている。

さて、そんな今年の最後に、駅前のお寺で短編映画の上映会を行った。さゆみ企画と銘打ったこの企画は、まさにその名のもととなった一人の女性の思いつきから始まった。
ある日突然、携帯のメールに「映画撮ってみませんか?」との誘いが送られて来、良く分からないまま指定日にサイゼリアに出向くと、これまた良く分からない顔して座っている男女数名。とりあえずドリンクバーを注文し、なんとなく話し出し、気づけば月一回程度やはりサイゼリアに集まってはドリンクバーを注文して話して・・・そして夏から秋にかけ4本の短編映画が出来上がってしまった。
僕を含め内3名は初監督作品。なんとも、出来ちゃうのである。そしてつながっちゃうのである。もちろん完成した作品のクオリティは申し分なし・・・とは自身の作品をとってもとても言えないが、この企画はそれが目的ではない。誰もが映画を撮ることで街を再発見し新たな文化を創り出す。そう、誰でも、がこの企画のミソ。始まりは、たった一人の気楽な思いつき。次は、再開発の決まった駅前北地区を舞台に少し大きな規模で実施予定。個の思いが街に広がる試みにぜひご期待下さい。

野外劇以降、とよた実験劇場、とよた演劇アカデミー、そして短編演劇バトルT-1、、TOCと、今につながる活動を立て続けに起こしたがいずれも目的は人材育成とこの街の演劇文化の活性化。
一方、この街での自身の作・演出活動は減った・・・と言えなくもなく、少々の苦言や、時にはもう筆は折ったの? なんて言われることもあるのですが、実は小さい事は色々やってるんですよ。むしろ忙しさは10年前の倍以上。ただ、10年前のようなあんな大きなことには、正直、今は興味ないのですが・・・。

ここんところ演劇と街づくりの融合に興味がある、とは前にも書いた事だが、先月、知立でそんな思いを具現化した公演を観ることができた。そこには、外部の有能なアーティストと地元のプロデューサーがしっかりタッグを組んだ姿が見え大いに学ばせてもらった。豊田市もこども創造劇場をはじめ外部の有能なアーティストが活躍する機会も現れてはいるが、地元のプロデュース力の欠如は歪めない。市のデカスプロジェクトも来年度から本格実施。しかし、その成功には、市や文化振興財団はもちろん、我々市民の力も試されていると改めて自覚したい。文化の公共化は、新たな責任を我々市民にも課し、そして、ともに汗を流して創りだす情熱と才能を必要としている。

話はあちこち飛んで申し訳ないが、10年前の野外劇で思い出したことがある。当初、その計画は、10年。主人公である10歳の少年が、20歳になるまでの過程を、まさに豊田市民みんなで見守り育てていく、そんな内容になればいいなと構想し、基本市も同意し(と僕は勝手に思っているのだが)翌年、僕は第2章の台本も書いた。ただ、結果は2006年にまったく別の内容で上演され、その後、リーマンショックの影響もあったのか野外劇そのものが立ち消え今に至っているわけだが、あのまま、少年の成長を追う10年を過ごしていたら、少年は、そしてこの街の文化はどう変わっていたのか? もしもにすがってもしょうがないのだが、きっと何かが変わっていた・・・
とここまで書いて、フと思ったことがある。あの少年は、結局僕だったのではないか? 育てるつもりが、育ててもらった。この10年間。そう考えると・・・。

2023年。一体僕は何を回想できるのか? 大人としての第一歩が、また始まります。


石黒秀和
劇作家・演出家。富良野塾にて倉本聰氏に師事後、豊田市において豊田市民劇、豊田市民野外劇、とよた演劇アカデミー等の事業他、多数の演劇の作・演出を手掛ける。TOC(Toyota Original Company)代表。  

Posted by <TAG>事務局 at 10:00Comments(0)コラム

2013年12月16日

【演劇】短編演劇バトルT-1 ROUND4 参戦団体募集(第一報)




短編演劇バトルT-1 ROUND4 参戦団体募集!!

あの、あの、熱い戦いが、2014年6月、再び豊田の地に帰ってきます。

短編演劇バトルT-1。

ルールは簡単。20分以内のオリジナル短編演劇を上演し、観客投票の一番多い劇団がその年のチャンピオンになり、伝説の黄金の箱馬をゲットする!!

4度目の戦いの参戦団体を募集します!

豊田市内外に関わらず、どなたでも参加可能。

詳しい募集は1月中旬を予定していますが、先ずは興味のある方、下記までご一報を。

hhtm@m4.catvmics.ne.jp(T-1実行委員長 石黒)

申込締め切り:3月10日

  

Posted by <TAG>事務局 at 21:00Comments(0)演劇募集