› <TAG>Toyota Art Gene › 2018年05月

2018年05月29日

【コラム】二重性と後ろめたさの先に―<TAG>通信[映像版]を通して― 清水雅人

 忙しさにかまけて、やりたいことをなかなかやり切れてない<TAG>だが、そんな中なんとか2016年のリニューアル以来続けてこられたのが<TAG>通信[映像版]だ。これは、<TAG>発起人の石黒秀和氏と私がホストになって、豊田の文化芸術に関わるゲストを毎月お呼びしお話を聞き、その映像をノーカットで公開しているもの。
 そもそもは、「お近づきのしるしにちょっと一杯飲みますか」なんて時に伺う話を記録しておきたい、せっかくだからみなさんに公開しようという軽い気持ちで始めた企画だが、なんとか2年を迎えようとしている。ゲストも20組を数えた。
 ここまで続けてこられたのも、ひとえに様々なジャンルで活躍する人の話を聞くのは楽しい、ということに尽きるが、特にゲストの生い立ち、現在の活動等に繋がるまでの経歴等をお聴きする中で、自分のこれまでの人生(というと大げさだが)も振り返る機会にもなって、そういう意味でも楽しい。
 今回は、そんな中で感じたことの1つをまとめてみたい。

 いつの回だったか忘れたが、一緒にホストを務める石黒秀和氏(氏と私は1969年生まれの同い年である)の「小さい頃、トヨタ自動車だけには入りたくないと思っていた」という発言がとても印象的に頭の中に残っている。
 それまでの回でも、「日本の文化がこれほど世界に発信されるとは思わなかった」「アメリカやイギリスの音楽こそが目標だった」等々、演劇や音楽の歴史について、ゲストに聞いたり、自分の過去を振り返る中で私自身感じたり発言してきたが、石黒氏の発言には深く頷かせられた。
 そう、私も若い頃は、豊田という田舎を早く出たいと思っていたし、トヨタ自動車には入りたくないと思っていたのだ。
 だが、そこを定点として自分のこれまでを俯瞰的に見てみると、すべてが二重性を帯びていることに気づく。若い頃は東京に行きたいと思っていたが現在はこの豊田という地方都市で活動することこそに意味を見出している、若い頃はアイドル音楽を下に見ていたが現在はアイドルにこそポップスの普遍性を感じている、若い頃は漫画やアニメをバカにしていてが(本当は大好きだったのだが)こんなにも世界に発信するジャンルになるとは思ってもいなかった、などあげればキリがないが、私はこの二重性の中に今もあり、薄々ながら後ろめたい、昔は逆のことを思っていたのに、という気持ちをずっと持っている。
 これは、世代的なものなのかもしれない。私が10代の頃までは、日本の文化芸術(特にエンターテイメントの分野は)が世界に評価されることはまれだったし、日本の車や電化製品は世界で売れ始めていたが日本製はすべてモノマネだと言われて、そこに誇りは感じられなかった。私たちの世代の子供の頃は、まだ戦後は終わってなく、アメリカに犯された(アメリカのすべてに憧れた)最後の世代なのかもしれない。
 しかし、同時にすべてを世代論で片づけてしまうのも危険なのだろう。これまでの20組のゲストの中で、昔から地元にいることに意味を見出しブレてない人もいたし、自然に地元にずっといた人もいるし、逆に外を目指した人もいたし、外で敗れて戻ってきたことを糧にしている人もいた。そこに世代論が当てはまらない場合も多々あった。

 ここで言いたいのは世代論ではない。ふと思ったのは、しかし、この二重性/後ろめたさこそが、私たちの強みなのではないかと。私たちというのは、私と石黒氏のことだ。氏と直接、この二重性について後ろめたさについて話したことはないが、きっと同じ思いを持ってきているのだと思う。
 間違っていたことも多かった。それを忘れてはならないと思う。自明のもの、当たり前と思うことも疑ってみる、逆から見てみる、違う見方をしてみる。20年後どうなっているか、世界の日本ブームはすっかり終わっているのかもしれない、社会はもっと悪くなっていることを想像しがちだが、もしかしたらよくなっていくのかもしれない、国家というシステムは崩壊しているかもしれないが、代わりに都市という範囲で多くのものが循環しつつ、直接世界と繋がっているかもしれない。
 <TAG>通信[映像版]で、色んな人の話を聞くことで、いろんな視点、考え方があることを知ることができるのは本当に楽しい。当たり前で変えようがないと思っていること、できないと思っていることをひっくり返してみる、疑ってみる、試してみる。
 <TAG>自体もそういう転換ができないか、地域の文化芸術の情報の流通の在り方をひっくり返せないか、というところから始まっている。  <TAG>通信[映像版]は、豊田の戦後文化史(特にホストの2人が生きてきた昭和40年代以降)を知ることができるという面もあり、記録としても貴重だと思っている。現在はあたりまえのように感じていることが、20年前30年前はそうでもなかったということを知る、思い出すこともある。
 もうしばらくは、この挑戦を見守って、お付き合いいただけるとありがたい。

清水雅人
映像作家・プロデューサー。<TAG>発起人。映画製作団体M.I.F.元代表。映画製作の他にも、小坂本町一丁目映画祭運営、豊田ご当地アイドルStar☆Tプロデュ―スなどを手掛ける。  

Posted by <TAG>事務局 at 16:16Comments(0)コラム

2018年05月26日

【演劇・募集】劇団ドラマスタジオ「光の春」キャスト・スタッフ募集(~7/7)






劇団ドラマスタジオ「光の春」
出演者・スタッフ募集

2018年12月1日、2日に豊田市民文化会館で上演する劇の出演者とスタッフを募集します。
作・演出は石黒秀和氏。既存の台本を上演してきた豊田市の老舗実力派劇団が挑む初のオリジナル作品です。

あらすじ
大きな戦争のあと、東と西に分断されたクニ。かつてニッポンと呼ばれていたそのクニで、国境の川を隔てて育った少年と少女。互いの存在を意識しながら、しかし決して言葉を交わすことも許されず、やがて二人は残酷な運命の波に翻弄されていく。・・・。固く凍ったつららが、わずかに溶ける、そんな光差す季節の事をロシアでは光の春と言うそうだ。そんな光の春をモチーフにした、いつかどこかのだれかの物語。

募集締め切り
2018年7月7日(土)

説明会&面接オーデイション
7月8日(日) 19:00~ 豊田市視聴覚ライブラリー

稽古
7月31日(火)より原則毎週火・木・日19:00~21:00。豊田市視聴覚ライブラリーにて。

本番
2018年12月1日(土)、2日(日)

参加費
5000円(高校生以下2000円)

申込み
所定の用紙に必要事項記入し、下記まで
https://ws.formzu.net/dist/S93738037/
〒470-0335 豊田市青木町2-98 加藤康裕

info@dramastudio.jp
090-3423-5022







  

Posted by <TAG>事務局 at 21:16Comments(0)演劇7月募集

2018年05月24日

【コラム】<TAG>通信[映像版]第20回「商店街とアート、商店街とまちづくり(ゲスト本多勝幸氏)」要約と所感 清水雅人

1時間超の映像を見る時間を割くのが難しい方のために、<TAG>通信[映像版]の要約をお送りするシリーズ、今回は一番街商店街理事長の本多勝幸氏に話を聞いた。
※すべてを要約できてはないので、よろしければどうぞ映像版をご覧ください。
<TAG>通信[映像版] → https://youtu.be/0vKnh_c7s20

豊田中心市街地の変遷Ⅰ(30年ほど前まで)
 今回のゲストは、豊田中心市街地にある一番街商店街にて薬局を営む本多勝幸氏をお招きした。本多氏は、一番街商店街理事長を長年務められ、また、豊田おいでんまつり踊り部会長など商店街やまちづくりに関する活動も多数されている。
 一番街商店街は、喜多町3丁目交差点(コモスクエアの東側)~豊田信用金庫本店・桜城址公園までの通りを挟んだ商店街である。氏はその中ほどでホンダ薬局を営んでいる。
 本多氏は生まれも育ちも現住所地とのこと。もともと本多家は江戸時代より呉服屋を営んでいた、倉庫には江戸時代のものが結構あったりするが、それはうちだけでなくあのあたりの家はみんな古いとのこと。
 そもそもは、桜城の城下町、挙母神社の門前町として栄えた地域で、その後鉄道が通り豊田市駅前となった。
 戦前までは挙母神社から桜町1丁目付近にまっすぐ道があって、本多家もその付近が表で、現在地付近は裏手だった。現在の南北の通りは多分戦中にできたと思う。豊信本店のあたりは田んぼだった。
 本多氏は昭和35年生まれということで、高度成長期の頃からの中心市街地をずっと見てきたことになる。確かに激変をしてきた、あのあたりで、本多氏が子供の頃から現在まで残っている建物は、ホンダ薬局の隣の床屋さんだけとのこと。あとは桜城址の石垣くらいだと振り返る。桜城址も以前は東邦ガスがあって、その裏にひっそりと石垣があったが、東邦ガスが移転して現在の公園が整備された。一番街商店街は、30~35年ほど前にほぼ現在の景色になり、コモスクエアの建設に合わせて歩道等も整備されのが10年ほど前になる。
 筆者も子供の頃(昭和40年代後半~50年代初め)買い物というと家族で駅前まで来ていた思い出がある。当時は駅ビルのトヨビル、長崎屋、ユニーなどがあり、現在の竹生町付近や桜町にはアーケードがかかっていたのを憶えている。本多氏によると、アーケードは自分が大学生の頃まであったと思うので、36、7年前くらいまであったのではないかとのこと。当時はものすごく賑わっていた。特に銀座通りは“賑わい”という言葉がふさわしかった。銀座通りとは、桜町と神明町の町境(現在のホテルアンティーズのあたり)から喜多町にかけての通りのこと。
 当時の賑わいのピークは昭和40年代頃だと思われるが、その後少し賑わいは収まっていく。本多氏の感覚では、ジャスコ豊田店(現在のイオンスタイル豊田店)ができて(昭和50年開業)、お客さんの流れが変わったのではないかと思うとのこと。時代背景を考えれば、高度成長期も終盤となり、車も各世帯1台目~2台目を持つようになった頃で、郊外型店舗の進出とともに、全国でいわゆる商店街の元気がなくなっていった時代と豊田の街も重なる。
 ただし、本多氏は、その時期それほど商店街が衰退をしたという実感はないとのこと。もともとは呉服屋が多いところで、和服の需要が少なくなり呉服屋がなくなっていったということはあるが、それ以外の業種はそれほど影響はなかったのではないか。江戸時代から続いていた本田呉服店は、本多氏の祖父の代に雑貨等の店になり、父の代から薬局店になっていたとのこと(昭和35年開業)。

本多氏経歴
 続いて本多氏の生い立ち、特に文化芸術との関わりについて聞いた。小さい頃はおばあちゃん子で、本多氏のおばあさんは当時豊田の婦人会会長も務められていたこともあり顔も広く、いろんな所に連れて行ってもらったとのこと。
 その後、小学校6年生の頃よりオーディオマニアになった。きっかけはチャップリンの映画「モダンタイムス」を観て、この映画音楽を家で聴きたいと思ったことで、そこからフォークやジャズにも興味を持ち、中学時代には、吉田拓郎のつま恋コンサートに行ったり、井上陽水のコンサートに行ったりしていた。ただそこから楽器をやる方には行かず、オーディオ機器やレコードが多くなりすぎて、これでは引っ越しはできないので地元の大学の薬学部に入学して(笑)、薬局を継ごうと思っていたとのこと。
 音楽以外では、藤山寛美が好きだったり、落語をよく見ていたが、もっぱら見るのはテレビだった。豊田には芝居や落語などをやっている小屋はもうなかったと思う。コロモ劇場もその頃はもう映画館だった。
 マセた子どもだったので、周りの年上の人が、コンサートに連れて行ってくれたり、声をかけて誘ってくれた。名古屋にもよくコンサート等行った。豊田ではそれほどライブ等はなかったと思う。今思えば何かと受け身で、年上の人に連れて行ってもらっていたので、チケット代もほとんど払ったことがないという(笑)。そういう子ども時代だった。
 大学卒業後は名古屋の薬局店に3年修行に行き、その後家業を継ぐ。
 商店街での活動の前にJC(青年会議所)に入って活動した。これも「どーせいつか入らなきゃいけないんだから」と誘われてしょうがなく入った。JCでは12年活動した。
 本多氏は、何かと受け身で、誰かに誘われて始めて、でも結局長く続けてしまうパターンがあるようで(笑)、なんでも受け入れる、先入観なく自然体でやってみる、という人柄がなせる部分も大きいのではと思う。
 JCの活動時期の最後の頃、一番街商店街の理事長になった。当時でも今でも30代での理事長は珍しいと思うとのこと。理事長になって20年になる、理事長だけは、受け身ではなく「ぜひやりたい」と言って引き受けた(笑)、とのこと。

豊田中心市街地の変遷Ⅱ(30年前~現在)
 一番街商店街という名称になって今年で30年となる。一番街商店街は、3つの自治区(一区、二区、三区)にまたがる商店街という特長がある。当時、30年前頃~理事長になった頃は、行政も絡んでとにかくイベントをやるという時代だった。豊田まつりから豊田おいでんまつりになったのも、ちょうど30年前になる。駅西の再開発(そごう、T-FACE)、長崎屋の撤退やユニー/アピタの撤退の流れの頃である。
 おいでんまつりが始まった頃は、悪夢だった(笑)と話す。とにかく地域や学校、企業も含めて全市的に盛り上げようということで、自分は張りぼての鉄骨を担いでて、踊り部会長なのに1回も踊ったことがなかった(笑)。おいでんまつりも基本は行政主導で、どんどん大きくなっていった印象。
 20年前に商店街の理事長になった頃は、とにかくイベントをやらなければというプレッシャーがあったと話す。しかし、イベントをやるとなると本業がどうしても疎かになるし、すべての個店が望むイベントは難しいというジレンマもあったとのこと。イベントをやらねばというプレッシャーから解放されたのは本当にここ数年とのこと。商店街としてやれることは基本的にはインフラ整備等の土台作りであり、集客はやはり個店それぞれが魅力を出していってもらうしかない、という思いに至ったとのこと。
 筆者はこの<TAG>通信映像版のゲストによく聞くのだが、ここ10~15年豊田中心市街地に飲食店、特に飲み屋さんがとても増えて継続している、その要因はなんだと思いますか?と本多氏にも聞いてみた。
 本多氏は主な要因は2つあると思うと答えてくれた。1つは、豊田の商店街だけの話ではなく、世界的な流れだが、お店でモノが売れなくなった、インターネットに替わってきたという流れの影響は大きいと思う。例えば、アパレル、衣料品をインターネットで買う時代が来ることは考えられなかった。服は着てみて買うものだったが、今や男性どころか女性までインターネットで服を買う時代になった。そういう、モノが売れなくなったことによる業態の変遷はあると思う。
 もう1つの理由は、そうは言っても、孤食の時代と言われても、やっぱりみんなで集って食事をしたい、モノはお店では買わないけど、ずっと個人ではさみしくて集いたいとみんな思っているのだと思う、とのこと。
 音楽業界で例えば、CDが売れない時代と言われて久しいが、それなら音楽自体が聞かれなくなったかというとそうではなく、昨今はライブやコンサート動員数は順調に伸びているという例もある。豊田の例で言えば、30年前、駅西にそごうやT-FACEができた時に、駅東は廃墟になると言われたこともあったが、そんなに極端に人の流れは変わらないと当時も思っていた。
 商店街は生き物なので、その時その時で時代に合わせた形になっていく。飲食店が増えて10~15年だが、その前には携帯ショップが立ち並んだ時期もあった。そういう意味では、そういう流れ時代に逆らってもしょうがないので、例えば今なら飲食店を出しやすいインフラ整備をしていく、ということが商店街等のするべきことなのかなと思う。
 ただし、すべてのお店が業態を変えていくべきかと言われればそうでもなくて、ずっと同じ業態を続けていくお店もあるべきで、うどん屋が流行っているからと言って急にラーメン屋になっても長続きしないと思うし、まさしく自分がやっている薬局などは続けていくべき業態なのだと思う。
 豊田中心市街地に昼間人口(働きに来る人)が増えたという事由ももちろんあるとは思うが、例えば飲食店のジャンル自体も一時の居酒屋乱立から最近はイタ飯屋が増えている。でもそれは、昼間人口の増加が直接そのことの理由の答えにはならない。流行り、大きな流れ、大きなうねりの中で商店街は変わっていくものなので、その流れに沿っていけるかが重要だと思う。
 そんな流れの中で、業態に関わらず商店街の個店でこれから大切になってくるのは“対話”だと思っている。量販店やインターネットでは得られない“対話”がこれからのキーになるのではないか。そう思ってホンダ薬局は「対話型薬局」を目指している。
「だから、全然商店街をあきらめてはないし、まだまだ商店街には可能性がある」と本多氏は話す。

本多氏と文化芸術の関わり
 本多氏はお芝居と15年前頃より関わってきた。最初は唐十郎の紅テントを招へいしたことで(計3回招へいした内の2回は本多氏が委員長を務めた)、1回目はアピタの跡地で、2回目3回目は挙母神社で行った。
 その挙母神社でのテント芝居の雰囲気がよくて、もう1回やりたいということで、とよた市民野外劇で知り合っていた石黒氏に相談し、9年前にわくわく事業の1つとして挙母神社でのテント芝居を行ったのが「翔べ!ジョニー」公演(石黒作演出)だった。「翔べ!ジョニー」は制作だけのつもりがいつの間にか出演してしまったが、、、(笑)。
 また、石黒と筆者がプロデュースをした、<TAG>の前身事業の<TUG>(2011年)にも関わっていただき、Star☆Tと共演もしてもらった。<TUG>はヴィッツ下の豊田市民ギャラリーの活用という目的もあったので、ぜひ周辺商店街とも絡みたいと思った時に相談させてもらったのが本多さんだったという経緯がある。
 今後も文化芸術人材がどんどん商店街に絡ませていただきたいと思っている中で、本多氏を窓口に色々ご相談していきたいと思っている。

豊田おいでんまつりについて
 最後は、本多氏が踊り部会長も務めるおいでんまつりの話題となった。本多氏は、おいでんまつりは合併をして大きくなってきた豊田市の豊田市民としてのアイデンティティを育むアイコンになるべきだと訴える。マイタウンおいでんも含めて、おいでんまつりが、もっと豊田市を知る、豊田市民であることを感じる機会になって欲しいと話す。
 豊田おいでんまつりは今年がちょうど50回目にあたる(豊田まつりで20回、おいでんまつりになって30回目)。筆者が50回の節目でそのまま継続していくのか、方向展開をするのか見守っていたがどうなりますか?と本多氏に聞くと、まさに議論の真っ最中でいろんな意見があるが、おいでん踊りは続けていくという意見が大勢ではないかと話してくれた。ただし、今のまま、そのまま継続していくのは時間の問題やその他限界もあり、変わっていく必要があると思うとのこと。今年は金曜日に前夜祭をやろうという話も出ており、色々試行錯誤していきたい。
 石黒氏は、おいでんまつりは踊る人のものなのか、見る人のものなのか、と聞く。名古屋や札幌のまつりは、まずは踊る人のものであり、踊りの質を高めていくことで、それを見に行く人が増えるという相乗効果があると思うが、おいでんまつりはどうなっていくのか。
 本多氏は、現状ではおいでん踊りの競技という面をいきなりなくすことはできないので、踊る人が中心であることは続くと思うが、踊る人と見る人の垣根をどうやって下げていくかという課題は今後あると思う。
 筆者も、膨大な踊り連が参加していたあの頃をもう一度ではなく、様々な場面、場所で様々な楽しみ方がある、多様性がある中でそれぞれで参加できる、新しいおいでんまつりを作っていくべきだと思う。本多氏は今年やる予定の前夜祭がそんな何でもありな実験的なイベントになるのではないかと話す。
 本多氏は、おいでんまつりは、合併で大きくなってきた豊田市の唯一の「この指とまれ」だと思っていると話す。なので、門戸を狭めることはしたくないし、だれでも気軽に参加できるおまつりを目指していきたいと話す。
 おいでんまつりも含め、文化芸術人材も商店街のみなさんと様々な形でかかわっていけたらと思っているので、また色々と相談させてください、というところで今回は終わった。

本多さんから告知です。
豊田市スタジアムでのグランパス戦開催時には、喜多町3丁目交差点付近で焼きそばを売ってます。缶バッジも作って焼きそばにつけているので寄ってください。
5月27日には中心市街地周辺でふれ愛フェスタ2018が開催され、一番街商店街にて段ボール迷路をやってますのでこちらもお越しください。
そしていよいよ7月27・28・29日は豊田おいでんまつりです。ぜひ楽しんでください。

ゲストプロフィール
本多勝幸(ほんだかつゆき)
薬剤師、薬局店店主、一番街商店街理事長。1960年生まれ。豊田に生まれ、小さいころから音楽・オーディオ機器にのめり込む。大学卒業後修行時代を経てホンダ薬局を父より継ぐ。JC(青年会議所)活動の後、一番街商店街理事長に就任、他にも豊田おいでんまつり踊り部会長など。また、唐十郎氏が主宰する「紅テント」の招へいや、挙母神社でのテント芝居「翔べ!ジョニー」(2009年 石黒秀和作演出)の主催・出演、「サードlab.」出演(2011年)など演劇等文化芸術人材との交流も深い。  

Posted by <TAG>事務局 at 15:58Comments(0)コラム<TAG>通信映像版

2018年05月23日

【音楽、募集】豊田ご当地アイドルStar☆T(スタート)7期生募集中です(6/30まで)


豊田ご当地アイドルStar☆T(スタート)7期生募集します!
豊田市内外・全国のイベント・ライブ出演やテレビ出演、CD発売などを通して、豊田の活性化を目指すご当地アイドルStar☆Tの7期生を募集します。
ダンスや歌を習ってなくても大丈夫です!
歌とダンスと豊田が大好きな方をお待ちしています!
【応募条件】2018年4月1日現在、小学校5年生以上19歳以下の方で豊田市内在住または在学・在勤の女性
応募いただいた方は、順次書類選考の上、オーディション(豊田市内にて)させていただきます。オーディション内容は、歌、ダンス、自己アピールをしていだきます。
【オーディションについて】オーディション日時・場所、ダンス・歌の課題曲等詳細は、応募いただいた方に順次ご連絡いたします(オーディション日についてはご希望お聞きして調整します)。
【応募〆切】2018年6月30日(土)
【応募方法】応募フォームに必要事項をご記入の上送信してください → こちら
いただいた個人情報はStar☆T7期生オーディション以外の利用はいたしません、応募者名や写真等の公表、公開もいたしません。
どうぞお気軽にご応募ください!
Star☆Tサイト → http://star2t.com/  

Posted by <TAG>事務局 at 17:40Comments(0)音楽募集

2018年05月23日

【<TAG>通信映像版】2018年5月号「商店街とアート、商店街とまちづくり」ゲスト本多勝幸氏アップしました

<TAG>通信[映像版]をアップロードしましたので、どうぞご視聴ください。
※映像はYouTubeにアップされています。視聴無料です。

<TAG>通信[映像版]とは
豊田及びその周辺地域の、演劇・映像・音楽・アート、その他面白そうなことについてテーマを設定し、<TAG>発起人の石黒秀和と清水雅人がホストになり、ゲストを迎えて議論します。ゲストから、テーマの事業のなりたちや経緯、関わっている方たちの想い、現状やこれからの期待と課題などについて話を伺います。

第20回「商店街とアート、商店街とまちづくり」
本編:「商店街とアート、商店街とまちづくり」と題して、一番街商店街理事長の本多勝幸氏をゲストに迎え、氏のこれまでの人生や豊田中心市街地の歴史、商店街と文化芸術の関わりなどのお話を伺います。 → https://youtu.be/0vKnh_c7s20
文章予約版はこちら
ゲスト関連リンク一覧
ホンダ薬局 → http://www.pre-vision.net/
一番街商店街ブログ → http://toyota1bangai.boo-log.com/
豊田おいでんまつり → https://www.oidenmaturi.com/
ふれ愛フェスタ2018 → https://www.tourismtoyota.jp/spots/detail/762/

ブロック2/情報編:5月~6月の豊田での文化芸術に関するイベントを中心に紹介します → https://youtu.be/JS71xKySwVY
紹介イベント等リンク一覧
○ネガポジフィルム-Road of The Cannes- https://negaposi-design.jimdo.com/
刈馬演劇設計社 PLAN-12 ナビロフト共催公演(LOFTセレクションvol.2)『フラジャイル・ジャパン』https://karumaengeki.wixsite.com/karuma
○ライブカフェ足助のかじやさんhttps://www.facebook.com/Livecafeasukenokajiyasan/
○第3回とよた演劇祭「美術が生み出す舞台」https://toyotaengekisai.jimdo.com/
○橋の下世界音楽祭https://soulbeatasia.com/
○ハラプロジェクト公演「藪の中」http://tagjim.boo-log.com/e445236.html
○アリスインプロジェクト「レッドホットキッチン」http://star2t.com/
○劇団ドラマスタジオ公演「煙が目にしみる」http://gdramastudio.wixsite.com/dramastudio
○星めぐりの町 公式サイトhttp://hoshimachi.jp/ 応援サイトhttp://hoshimegurinomachi.jp/
○塚本一成作品展http://www.t-cn.gr.jp/
○<TAG>サイトリニューアル http://toyotaartgene.com/
○<TAG>ラジオhttp://toyotaartgene.com/radio.html

<TAG>サイトトップページでも見られます → http://toyotaartgene.com/
<TAG>のYouTubeチャンネル → https://www.youtube.com/channel/UCIjZssyxVzbc1yNkQSSW-Hg

ゲストプロフィール
本多勝幸(ほんだかつゆき)
薬剤師、薬局店店主、一番街商店街理事長。1960年生まれ。豊田に生まれ、小さいころから音楽・オーディオ機器にのめり込む。大学卒業後修行時代を経てホンダ薬局を父より継ぐ。JC(青年会議所)活動の後、一番街商店街理事長に就任、他にも豊田おいでんまつり踊り部会長など。また、唐十郎氏が主宰する「紅テント」の招へいや、挙母神社でのテント芝居「翔べ!ジョニー」(2009年 石黒秀和作演出)の主催・出演、「サードlab.」出演(2011年)など演劇等文化芸術人材との交流も深い。
  

Posted by <TAG>事務局 at 11:05Comments(0)<TAG>通信映像版

2018年05月23日

【音楽、その他】ふれ愛フェスタ2018、豊田 ジャズキャラバン 2018開催(5/27)



ふれ愛フェスタ2018
【日時】5月27日(日)
【場所】豊田市中心市街地一帯
「みんなで遊ぼうホコテンサンデー!ふれ愛フェスタ」をキーワードに豊田市中心市街地商店街が中心となり、まちなか一帯の道路が歩行者天国になり、様々なイベントが開催されます。1日中豊田のまちなかで楽しめる内容になっています。

〈ふれ愛フェスタ ストリートステージ〉
【場所】コモ・スクエアイベント広場 【MC】笑劇派 なんぺい&あかね
【タイムスケジュール】
10:00~ オープニング
10:15~ 中京大学 路上パフォーマンス① ダンス部&晴地舞
10:45~ 笑劇派トークライブ
11:30~ D.O.M“MJ ふれ愛 SHOW TIME”
12:00~ 中京大学 路上パフォーマンス② ダンス部&晴地舞
13:10~ TOYOTA JAZZ CARAVANライブ 安田基郎クインテット+日比しおり①
14:00~ 中京大学 路上パフォーマンス③ ダンス部&晴地舞
14:50~ TOYOTA JAZZ CARAVANライブ 安田基郎クインテット+日比しおり②

同時開催!〈COSTAiL! in ふれ愛フェスタ2018〉
【日時】2018年5月27日(日) 10:00~16:00
【場所】名鉄豊田市駅前商店街(歩行者天国)
【参加費用】コスプレ参加:1,500円、カメラマン参加・一般参加:2,500円
【備考】※ 男性、一眼以上のカメラを所持されている女性の方はカメラ登録必須 ※ 女装は禁止

同時開催!〈豊田 ジャズキャラバン 2018〉
【日時】2018年5月27日(日) 10:30~20:00 【料金】観覧無料
【会場】豊田市駅西口ペデストリアンデッキ/B館T-FACE1階シティプラザ/コモ・スクエアイベント広場
【出演アーティスト】
■後藤浩二トリオ
■泉沢果那ニューオリンズピアノトリオ
■濃's(今岡友美・琳佳・内田玲子)+GTO
■リバーサイド・ストンパーズ
■豊田市役所音楽部シャルマンブラス
■トヨタ自動車ニューパブリックジャズオーケストラ
■メグリア生協ポップスジャズハード
■安田基郎クインテット+日比しおり
ジャズキャラバンサイト → http://toyotajazzcaravan.com/

上記イベントはほんの一部です!
詳しくは「ふれ愛フェスタ Face book」をご覧ください → https://www.facebook.com/furefes/  

Posted by <TAG>事務局 at 10:51Comments(0)音楽5月

2018年05月20日

【演劇】ハラプロジェクト公演『藪の中』(6/2・3)


昔々その昔
太陽の下で
月の下で
大地から生まれた芝居。
今再び現る。
橋の下「藪の中劇場」
・・・・・・無電力芝居。


ハラプロジェクト公演「藪の中」
構成・演出/原智彦 原作/芥川龍之介


【場所】豊田大橋の下 千石公園
 「橋の下世界音楽祭」キャンプサイト北端、矢作川ほとり
橋の下世界音楽祭 SOUL BEAT ASIA 2018
https://soulbeatasia.com/2018/

【日時】 2018年6月2日(土)・3日(日)
 太陽の下で16時頃〜  月の下で19時頃〜
 (天候等で変更有り。当日、ハラプロジェクトHPもしくはSNSでご確認ください)http://haraproject.com/
【見料】 タマシイの芝居にはタマシイ(投げ銭)でキャッチボール!

【出演】 木こり:尾﨑優人/旅法師:渡辺泉/放免:今藤敦雄/媼:渡辺満代/多襄丸:マユズミヨシズミ・江渡英雄/女:磯和真帆・進智恵子/夫:藤井朋子・磯和真帆

【音】 越前琵琶法師 安井旭道 + 風音・川音・虫の音

【見所】 時空を越え、中世の藪の中へひとっ飛び・・・
・・・藪の中で一人の男が死んでいる。
・・・一体ナニが起こったのか。
ダレも真実は知らない。
・・・一体ナニが?
登場人物は七名。
それぞれの証言もしくは告白はどれも真実なのか・・・
・・・ひとつの死に無数の真実が有るのか・・・今は昔、昔は今。
・・・無数の生と死が、無数の真実をはき出す、無数の。

無数の仮面に埋もれた私。
・・・アンソールの画「仮面の中の自画像」の様に。

「橋の下」でハラプロジェクトは常に新しい試みを続けてきた。
「草原歌舞伎」「お客様の懐中電灯芝居」一夜にして出現「幻の芝居小屋」「100人HAIKAI」など。
そして今回、生声で生音で太陽の下で月星の下で、地面にお尻を下ろし、今は昔、昔は今のひとときを味わおう。
太古より続く本当の「芝居」にぜひ立ち会っていただきたい。

今後共、私はこの橋の下で電力とは何か問い続けます。

原智彦  

Posted by <TAG>事務局 at 07:00Comments(0)演劇6月

2018年05月20日

【イベント】『第7回 橋の下世界音楽祭 SOUL BEAT ASIA 2018 』(6/1~3)


第7回 橋の下世界音楽祭〝SOUL BEAT ASIA 2018〟を開催致します!

【主 催】橋の下世界音楽祭 実行委員会
【開催日】2018年6月1日(金) 12:00〜、2日(土)/3日(日) 10:00〜
【会 場】豊田大橋の下 千石公園
【後 援】公益財団法人豊田市文化振興財団、豊田市商業連合協同組合、在日本大韓民国民団愛知県豊田支部、愛知沖縄県人会連合会
【詳 細】橋の下世界音楽祭 SOUL BEAT ASIA 2018 https://soulbeatasia.com/2018/   

Posted by <TAG>事務局 at 06:41Comments(0)演劇映像音楽6月アート

2018年05月17日

【コラム】とよた演劇協会 1年、これから(石黒秀和)

とよた演劇協会を設立して1年余りが過ぎた。協会の説明は設立と同時に立ち上げたとよた演劇協会のホームページ(https://toyota-engeki.jimdo.com)をご覧いただくとして、会費もとらない、誰でもいつでも入退会できるゆるい協会としては、煩わしい義務もない分、特に会員になることでのメリットなどもなく、それでも30名を超す方々がこの1年で登録してくれた。協会には一応数名の役員がいる。その役員を中心に、ホームページの運営や事業の企画などを行っている。昨年度は、劇カフェと称した演劇人の交流会やとよた演劇祭、野外群読劇、感動の玉手箱劇場などを、協会の主催、共催、主管事業として実施した。協会の事業としては先ずは交流会や勉強会を中心に運営していこうと思っていたのだが、感動の玉手箱劇場の運営におおよそ後半半年余りを費やしてしまったこともあり、正直肝心の交流会や勉強会がおざなりになってしまった感は歪めない。ホームページの運営も、役員が輪番でメンテナンスしているのだが、こちらも正直うまく回っていないのが現状であり、またそのあたりに役員の少なからぬ負担も生じている気がして、今後の課題だと認識している。ゆるくとも持続可能な組織運営と発展・・・そこへの挑戦がまだしばらくは続きそうである。いずれにせよ、この協会は、ちょっと演劇について悩んだり、誰かと話をしたくなった時、人と人をつなぐものでありたいと思っているので・・・とりあえず、近々「劇呑み」と称した飲み会を開催したいと思っています。会員の皆様もそうでない方もぜひご参加ください。

石黒秀和
富良野塾出身。作・演出家。
とよた市民アートプロジェクト推進協議会委員長。
とよた演劇協会会長。  

Posted by <TAG>事務局 at 18:00Comments(0)演劇コラム

2018年05月14日

<TAG>通信[映像版]公開収録


誰でも自由に観覧いただけます!無料です!途中からでもいいです!どうぞお越しください!

<TAG>通信[映像版]公開収録
【日時】5月17日(木)19:00~(概ね1時間半程度の予定)
【会場】TPAC(ティーパック)[とよた大衆芸術センター]
豊田市小坂本町4-7-18(旧・波満屋旅館)グーグルマップhttps://goo.gl/maps/B8gZE7HJNn22
※駐車場がありません。豊田市役所東西駐車場等ご利用ください。
【出演】ゲスト:本多勝幸氏(ホンダ薬局、一番街商店街)ホスト:石黒秀和、清水雅人
トークテーマ「商店街とアート、まちづくり(仮)」

<TAG>通信[映像版]とは
豊田及びその周辺地域の、演劇・映像・音楽・アート、その他面白そうなことについてテーマを設定し、<TAG>発起人の石黒秀和と清水雅人がホストになり、ゲストを迎えて議論します。ゲストから、テーマの事業のなりたちや経緯、関わっている方たちの想い、現状やこれからの期待と課題などについて話を伺います。
月1回のペースでアップしていく予定です。
公開収録としてどなたでも観覧いただけます。
観覧無料  

Posted by <TAG>事務局 at 18:56Comments(0)<TAG>通信映像版