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2013年11月29日

【イベント】エコットフォーラム2013歴史が教える日本人の生き方

 豊田市渡刈町のクリーンセンターにあるエコットからお知らせです。「偉人のエピソードを元にした日本人の生き方や暮らし方」という環境を歴史という観点から見るというのは面白そうですね。ぜひどうぞ。

 eco-Tでは、毎年12月にエコットフォーラムを開催します。
7回目となる今回は、「博多の歴女」として全国各地で講演活動に取り組む白駒妃登美(しらこまひとみ)さんをお迎えして、 偉人のエピソードからみえる日本人としての縁や絆といった人との繋がり方や日本人の生き方、さらに、持続可能な社会に向けた私たちの心の持ち方や暮らし方について ご講演いただきます。

エコットフォーラム2013    
歴史が教える日本人の生き方~これからの持続可能な社会とは~
講師:白駒 妃登美さん(株式会社 ことほぎ代表)講演会
日時:12月8日(日)13:30~15:30(13:00受付開始)
会場:eco-T多目的室

申込等詳しくはこちら  

Posted by <TAG>事務局 at 19:06Comments(0)12月アート

2013年11月29日

小劇場情報2つ

来週、12月第一週に名古屋で開催される演劇公演の情報を2つ。

1つは、震災後の仙台で立ち上がり、東北を元気に! を合言葉に今やエネルギッシュな身体表現で人気急上昇中の短距離男道ミサイルが放つシェークスピア劇「裸のリア王」。
大須・七ツ寺共同スタジオでの公演。

もう一つは、とよた演劇アカデミー1期生でもある深津章生が久々に出演する名古屋若手劇団の雄、トライフルの「江口君と私」。
名古屋駅前ナンジャーレでの公演。

たまには小劇場のお芝居も、なかなかいいもんですよ。

大須も名古屋駅も、豊田からは電車で一本(名古屋駅は・・・乗り換えありか・・・)。

慣れれば案外近い!・・・?

お休みに、仕事帰りに、ぜひ!


短距離男道ミサイル「裸のリア王」

日時:12月2日(月)18:30~ 3日(火)14:00~/18:00~
場所:七ツ寺共同スタジオ
料金:一般前売り2200円 当日2700円(学生400円引き)
申込み:ticket.corichi.jp/apply/48957/

短距離男道ミサイル

トライフルVOL3「江口君と私」
日時:12月6日(金)19:30~ 7日(土)14:30~/19:30~ 8日(日)14:30~
場所:名古屋ナンジャーレ
料金:前売り一般2000円(学生1500円) 当日2500円(学生1800円)
申込み:http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=49074
  

Posted by <TAG>事務局 at 16:00Comments(0)演劇12月

2013年11月29日

【コラム】文化芸術を都市に取り戻すために 清水雅人

〈TAG〉発起人創刊コラム
文化芸術を都市に取り戻すために   
清水雅人

 インターネット映像で見たある学者の話が耳に残った。そろそろ考え方のフェーズを国家から都市に戻すべきなのではないかと。曰く、国は大きすぎて何かと実感を持つことが難しい。例えば、政治においては、政府が自分たちの声を代弁しているという感覚を持つにはあまりにも遠く、国民は政府に対して文句を言うか無関心にならざるを得ない。例えば、流通においては、生産者と消費者はお互い顔が見えにくい(地産地消運動はそれに抗う1つの方法だろう)。しかし、そもそも近代国家とは、数百年前に生み出された1つのシステムに過ぎない。現在でも欧米諸国では都市が自治性を持っている場合も多く、たった200年前の日本においても、人々がイメージする国は藩であり、自分達が日本人だという意識はなかった。

 他方、こんな議論もある。我々が生活する中で、匿名性が保てる人口の範囲は20万~30万人ではないかと。下世話な例で申し訳ないが、その数を割ってくると、密会というのが成立しなくなるらしい。秘密のデートも誰か知っている人に見られてしまう可能性があるからだ。これは、裏を返せば、顔の見える自治が可能な人口範囲であるとも言える。

 なぜ、このような話が耳に残ったかと言えば、これは文化芸術に関しても同様だと思えたからである。

 文化芸術というと、漠然としていてわかりにくいので、乱暴ながら映画や演劇、音楽などのエンターテイメントとして考えるとわかりやすいかもしれない。エンターテイメント産業の世界においても、日本では、東京の情報が一方通行的に全国に流通し、その逆はあまりにも細く、それは近代国家のシステムと同様なのだ。それは、東海圏における名古屋と他の都市との関係にも、そのまま当てはまる。

 我々が目指すべきは、文化芸術を国家から都市に取り戻すことなのではないか。国家というシステムの自明性を疑い、転倒させること。この豊田というほどよい人口を持った都市において、自立した顔の見える文化芸術空間を構築すること。そのためには、大きな価値転換が必要であり、まずは作り手があらゆる自明性を疑い、目覚めなければならない。

 全国に流通するものは素晴らしく、しないものは素晴らしくないのか?たくさん売れるものが善で、売れないものは悪ないのか?もちろん否である。それは今稼働しているシステムに合致しているかいないかの違いに過ぎない。

 システムを転換するのは並大抵のことではない。そのシステムの中にいたままでは不可能で、一旦システムの外に出なければならない。それには、まずは、自分の意識を少しずつ変えていき、それを少しずつ繋げていくしか道はない。

 この〈TAG〉が、その一翼を担えるようにならなければいけないと、私は考えている。


清水雅人 しみず・まさと
映像作家・プロデューサー。豊田を中心に活動する映画製作団体M.I.F.代表。映画製作の他にも、小坂本町一丁目映画祭運営、豊田ご当地アイドルStar☆Tプロデュ―スなどを手掛ける。  

Posted by <TAG>事務局 at 12:10Comments(0)コラム